『4月28日のてるてるぼうず』

taishiho2008-03-25

高校に入った時、クラブは何に入るか決まっていなかった。
そこで、どんなクラブがあるのか部室廻りをすることにした。
僕は美術系に進みたかったのだが、一年くらい遊びたかった。
友だちと二人で、まず入ったところが新聞部の部室だった。
50年の歴史を誇る新聞部は古い資料が沢山あり魅力に満ちていた。
黒澤明監督の「七人の侍」が初上映された時の記事もあった。
新聞部なのに歌ばかり歌っていた。フォークソング全盛の時代だったのだ。
まだ仮入部なのに、いきなり歌集作りを始めることになった。
みんなで好きな歌を出し合って決まった曲は、なんと92曲にものぼった。
これをガリ版の原稿に鉄筆で文字とイラストを書いていく。
僕は表紙まで書くことなってしまった。
[もくじ]
1.青い鳥     24.京都の恋     47.知床旅情   70.涙くんさようなら
2.赤とんぼ  25.今日の日はさようなら 48.青年は荒野をめざす 71.日本国有鉄道
3.会津磐梯山   26.今日も夢見る   49.戦争は知らない 72.花ちゃん
4.愛する人に唄わせないで 27.君の祖国を 50.戦争を知らない子供たち 73.花嫁
5.秋でもないのに 28.君について行こう 51.館高ズンドコ節 74.バラが咲いた
6.赤い花     29.銀色の道     52.大勝負     75.二人の世界  
7.朝日の前に   30.くそくらえ節   53.誰もいない海  76.炎の唄
8.明日があるさ  31.くまぼりさん   54.タヌキの唄   77.みんなの手
9.あなたの心に  32.黒いひとみ    55.小さな日記   78.よいどれかぐや姫
10.生きがい    33.原爆をゆるすまじ 56.地球は回るよ  79.わすれなぐさをあなたに
11.イムジン河   34.恋の花占い    57.翼をください  80.若いって素晴らしい
12.海の底で歌う歌 35.これが青春だ   58.手のひらを太陽に81.若者たち
13.エンピツが一本 36.山谷ブルース   59.手紙      82.初恋の人に似ている
14.奥様は18才   37.さらば恋人よ   60.遠くへ行きたい 83.空よ
15.おさななじみ  38.さあ太陽を呼んで来い61.友だち    84.初恋の人
16.想い出の海   39.サニー坊や    62.友よ      85.希望
17.女風呂の唄   40.山賊の唄     63.遠い世界に   86.水虫の唄
18.かあさんの唄  41.寒い朝      64.どうにかなるさ 87.禁じられた恋
19.学生時代    42.さすらい人の子守唄65.ドナドナ    88.海は恋してる
20.悲しくてやりきれない43.仕事の歌   66.同期の桜    89.鼻毛の唄
21.風       44.白いブランコ   67.どこまでも幸福を求めて90.ミヨちゃん
22.風がはこぶもの 45.白い色は恋人の色 68.何のために   91.橋
23.京都慕情    46.白い鳥にのって  69.ナオミの夢   92.誰かさんと誰かさん
こうやって改めて見てみると「・・・の唄」というのが多いですね。
今日はその中から「仕事の歌」を取り上げてみました。
「ヘイ!」というところがビートルズの「悲しみをぶっとばせ」を彷彿とさせます。
この歌は、歌声喫茶でよく歌われていたそうです。

 仕事の歌
(原曲)ロシア民謡
(訳詞)津川 主一 
1.かなしい歌 うれしい歌
  たくさん聞いた中で
  忘れられぬ一つの歌 それは仕事の歌
  忘れられぬ一つの歌 それは仕事の歌
  ※ヘイ! この若者よ
   ヘイ!前へと進め
   さあみんな前へ進め

2.イギリス人は利巧(りこう)だから
  水や火などを使う
  ロシア人は歌をうたい 自らなぐさめる
  ロシア人は歌をうたい 自らなぐさめる
  ※(くりかえし)

3.死んだ親が後にのこす
  宝物は何ぞ
  力づよく男らしい それは仕事の歌
  力づよく男らしい それは仕事の歌
  ※(くりかえし)