『ハル』

taishiho2006-10-05

フレッツスクウェアで配信されている映画『ハル』を観ました。
10年も前に、こんな映画を作っていたなんて、さすがは森田監督。
今では逆に、メールのやりとりをこんなに新鮮には描けないだろう。
電車男』も面白かったが、またひと味違う良さがあって面白かった。
とにかく、ほし(深津絵里)がとても可愛い。
不謹慎だが、もしほしが全然可愛くなかったらハルはどうするんだろうって考えてしまった。
新幹線ですれ違う一瞬だけで、ドキドキしてしまう二人を、僕もドキドキしながら見ていた。
画面に頻繁に出てくるメールを読んでいると、なんだか半分読書をしている気分でした。
10年前とはいえ、いまどきめずらしい純粋な映画だと思いました。
※尚、『ハル』はYahoo!動画でも配信されています。

1996年3月9日公開
脚本・監督 :森田芳光
主題歌 :「TOKYO LOVE」
 演奏:THE BOOM
ほし(藤間美津江) :深津絵里
ハル(速水昇) :内野聖陽
ローズ :戸田菜穂


 速見昇は、(ハル)というハンドル・ネームで、パソコン通信の映画フォーラムにアクセスした。学生時代からアメリカンフットボール一筋に生きてきた彼にとって、腰を痛めて選手生活を断念した今は、自分を見失い、仕事も恋も、努力するしか道は残されていない毎日だった。

 そんな(ハル)に電子メールで、励ましの言葉を送ってくれる人物が現れる。ハンドル・ネームは(ほし)。この年齢・性別・職業も分らない人物との不思議なメールのやりとりが始まる。

 (ほし)は本名、藤間美津江。盛岡に住む女性でありながら、パソコン通信では男性と偽っていた。

 (ほし)は恋人を交通事故で失い、亡くなった恋人の友人や、職場で知り合った同じ境遇(恋人を失った)の男性から、次々と想いを告白されるが、気持ちの整理がつかないため、恋愛を拒み、仕事を転々とする毎日を送っていた。

 通信を重ねていくうちに、お互いの顔を知らないまま、次第に本音を言い合える仲になっていく(ハル)と(ほし)。それは、(ほし)が女性と分かっても変わらなかった…。

 ある日(ハル)は、映画フォーラムで(ローズ)というエッチで挑発的な謎の女と知り合う。映画好きのガールフレンドと別れたばかりの(ハル)は、(ローズ)とデートを重ねるが、2人の仲は兄妹のようで、肉体関係には至らない。しかし、メールの内容は、相変わらず過激な内容だった。

 パソコン通信を通して次第に、お互い前向きの生活を送り始めた(ハル)と(ほし)。そんなある日、仕事で盛岡に出張することになった(ハル)は、(ほし)に実際に会うことを提案する。しかし気持ちの整理がつかないのか、都合のつかないことを理由に(ほし)は線路脇の道から、新幹線に乗った(ハル)にハンカチを振るアイデアを提案する。

 新幹線に乗った(ハル)、線路際の路上の(ほし)、お互いにビデオカメラのファインダー越しに、胸をときめかす一瞬は、あまりに短いものだった……。