『レンギョウ』

taishiho2008-03-24

庭のレンギョウが満開になっている。
いつだったか、妻と秩父に行った時に見事なレンギョウを観た。
その時のレンギョウユキヤナギがずっと印象に残っていて
どちらも版画で作ったことがある。具象ではあるが抽象的な作品だった。
桜はまだ咲いていないが、レンギョウの花を観ると春を感じる。

レンギョウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
レンギョウ(連翹)とは、広義にはモクセイ科レンギョウ属の総称(それらから品種改良で作られた園芸品種をも含める)。狭義には、レンギョウ属の種の一つ、学名 Forsythia suspensaの和名を指す。一般には広義の意味で称されることが多い。季語は春である。
日本への渡来は古く、『出雲風土記』や『延喜式』にもレンギョウの名前が見られる。(薬用として平安時代初期に渡来したといわれているが、実際に渡来した時期は定かではなく、江戸時代前期に栽培の記録があることから江戸時代だという説もある。)

和名のレンギョウは、漢名の連翹を音読みしたものであるが、実は誤用されたものであった。そもそも原産地の中国で連翹とは、トモエソウ(学名:Hypericum ascyron、中国名:連翹(大連翹))もしくはオトギリソウ(学名:Hypericum erectum、中国名:小連翹)のこと。これらどの実も薬用されていたこともあって日本では、現在のレンギョウの実が連翹と誤って売られるようになり、ついにはレンギョウが連翹として認識されるに至った。しかし、現在も中国において連翹と書くとトモエソウもしくはオトギリソウのことを指す。

繁殖力が旺盛で、よく繁る。樹高は1〜3メートルまで育ち、半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れ、地面に接触すると、そこからも根を出し新しい株が出来る。枝は竹のような節を持つ。また、枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除いて中空になる。(このことから“空の木”、レンギョウウツギ(連翹空木)という別名が付いた。この呼称は最初、本来の連翹(トモエソウ)との誤用に気付いた時、区別するために使われた。)

まだ葉が芽吹く前の早春(3〜4月頃)、2〜3センチの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数開く。その花が咲き終わる頃、入れ違うかのように今度は、緑色の葉(長さ3〜10センチ、幅2〜5センチの長卵型。葉先は鋭尖で、葉縁にまばらな鋸歯がある。)が対生に芽吹き、それが秋になると濃緑色、概憤色(くすんだ黄緑色)、紫色と順に変色し、最後に落葉する。付いた果実は漢方薬(下記参照)として用いられる。


[レンギョウ属]
レンギョウ属には、7種(アジアに6種とヨーロッパに1種)の原種、および幾つかの園芸用に交配された雑種がある。どの種も黄色い4弁の花が特徴的である。中国・朝鮮半島・ヨーロッパ各地でも多く植栽され、春を告げる花として知られている。

[連翹忌]
4月2日は彫刻家・詩人の高村光太郎(1883年 - 1956年)の命日で、これを連翹忌とも呼ぶ。

これは、高村が生前好んだ花がレンギョウであり、彼の告別式で棺の上にその一枝が置かれていたことに由来する。