『ずんが島漂流記』椎名誠著

taishiho2006-11-28

漂流記が大好きな椎名誠が自分で書いてしまった漂流記です。
本当は椎名誠自身も、こんな冒険をしてみたかったのだろうな〜。
未知への旅というのは、考えてみただけでぞくぞくしてきます。
分からないことがあるということは、とてもいいことかもしれません。
分からないことは想像力を刺激して、人を駆り立ててくれるからです。
この本は、生きているとはこういうことなのだろうなと思わせます。
読んでいると、少年たちの生き生きした気持ちが伝わってきます。
漂流記に、はずれはない。読んでみると、どの本もみんな面白い。

ぼくのおじいさんが若い頃暮らしていた南の島でのこと。
島の祈祷師のいう「歩く魚」を追い求めて、遠い海へと乗り出すことにした。
一隻のカヌーに水と食料を積み、島の少年二人、少女一人と。
荒れ狂う嵐の海、無人島への漂着、サカナ人間の攻撃、
そして空飛ぶ「鳥人間」が住む島へ…。青春冒険小説の決定版。