ボクサー小林弘を覚えている人はいるだろうか。
大場政夫、沼田義明、小林弘、柴田国明、西城正三ら当時日本人現役
世界王者が5人同時にいたという日本ボクシング黄金時代だった。
まだ学生だった頃、町の公民館に小林弘が公演に来たことがあった。
この時、僕は初めてチャンピオンベルトをさわることができた。
あの頃はTVでボクシング中継があると欠かさず観ていた。
小林 弘（1944年8月23日 - ）は、日本の元プロボクサー。群馬県伊勢崎市出身。元WBA・WBC世界スーパーフェザー級チャンピオン。右のボクサータイプ。「雑草の男」の異名を持つ。既に閉鎖された中村ボクシングジムに所属していた。
日本ボクシング黄金時代を彩った一人で、沼田義明との史上初の日本人同士の世界戦や西城正三との現役日本人世界王者同士の対戦なども経験している。 世界王座は1971年7月29日にアルフレド・マルカノに敗れるまで6度の防衛に成功。これは具志堅用高に破られるまでの日本記録だった。
* 1964年 日本フェザー級王者（7度防衛）
* 1967年 WBA・WBC世界スーパーフェザー級王者（6度防衛、1969年1月18日WBC王座剥奪。その後はWBAのみ公認王者。）
主な戦績* 1962年、プロデビュー。
* 1963年1月、全日本ライト級新人王獲得。
* 1964年9月28日、日本フェザー級王座獲得。以後7度防衛を果たした。
* 1967年12月14日、WBA・WBC世界スーパーフェザー級王座に初挑戦。「精密機械」沼田義明を12回KOに降し王座獲得。以後6度防衛を果たし、当時の日本記録を樹立。大場政夫との合同キャンプも話題になった。
* 1970年12月3日、現役WBA世界フェザー級王者である西城正三との夢の対決（ノンタイトル戦）が実現。スピードと回転力で劣るもののそのテクニックと試合運びによりリードを許さず10回判定（2-1）で勝利。
* 1971年7月29日、アルフレド・マルカノ（ベネズエラ）に敗れ王座陥落。
* 1971年10月16日、1階級上げてのライト級で無名の新人とのテストマッチ。しかし、7回に豪快に倒されKO負け。この試合を最後に自分の限界を悟り引退を表明したが、小林に引導を渡し世界ランクを奪い取ったこの無名の新人は、後に石の拳と呼ばれライト級最強と言われる若き日のロベルト・デュランであった。
