『サンドウィッチ』


マルタカパン店  326-0814 栃木県足利市通り2-3583

 TEL.0284-41-4383

名称は、18世紀イギリスの貴族で海軍大臣などを歴任したサンドウィッチ伯ジョン・モンタギュー(John Montagu, 4th Earl of Sandwich)に因む。彼は無類のクリベッジ(トランプ遊びの一種)好きで、食事にかける時間も惜しむ程だった。そこで、ゲームの合間に片手で食事が取れるよう、パンに具を挟んだものを用意させていた事から、いつしかこれがサンドイッチと呼ばれるようになった[1]。ただし、イギリスにおいて海軍大臣は要職であるため、ギャンブルにかまけていたのではなく激務の合間に食事の時間も惜しんでのことであり、政敵が彼を「貴族のくせに、庶民の食べ物で済ませる」だらしない人物だと印象付ける為に流したデマであると言う説もある。いずれにしても、はっきりしたことは定かでない。

彼をサンドイッチの発明者とする話もよく聞くが、パンに具を挟むという料理自体は古代ローマのオッフラ、インドのナン、中東のピタ、メキシコのタコスやブリート等、古くからあったものである。また、「サンド(砂、sand)とウィッチ(魔女、witch)」以外、どんなものでもパンにはさんで食べられるということから、サンドイッチと名づけられたとする説もあるが、ウィッチのつづりが異なるため俗説の域を出ない。最も有力な説は伯爵がトランプ賭博に夢中になるあまり、食事の時間も惜しんでそればかりを食べていたという上記のエピソードから、彼の名前があとになって付けられただけというもの。

なお、伯爵の領地サンドウィッチ村の名前は、古英語で「砂の地」を示す言葉 "Sandwic" に由来する。