『アントニオの歌』

マイケル・フランクス

今日のような憂鬱な曇り空の日に聴きたくなる気だるい一曲。
全身の力を使っておもいっきり謳いあげる曲も大好きだけど
力を抜いて軽く歌う大人のボーカルも雰囲気があってとてもいい感じ。
マイケル・フランクスの歌声は聴いているだけで冷えた心を温めてくれる。

ボサ・ノヴァとジャズをシェイクし、都会のネオンに注がれた音のカクテルは、多くのシャレっ気をもった大人たちを魅了した。そして、男の色気をクールに醸し出すフランクスのウィスパー・ヴォイスがエレガントな音空間をより一層引き立て、味わい深いものにしている。アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた「アントニオの歌」は誰もが一度は耳にしたことがある屈指の名曲といえよう。