『坂田VSバスケス』

taishiho2007-07-01

久しぶりにボクシングの試合を観た。
亀田三兄弟の試合は後味が悪くて見たくないが
こういう試合だったら何度でも見たいと思った。
普通だったら、相手をノックアウトしなければ
つまらないと思ってしまうものだが今回は違った。
バスケスはブンブン振り回す強打者なのだが
坂田は大きいパンチなどひとつもない。
こんな地味なチャンピオンが過去にいただろうか。
小刻みなパンチが休みなくバスケスをとらえる。
倒れはしないものの、パンチは徐々に効いて来る。
これが坂田のボクシングなのだろう。
K1も好きだけど、ボクシングもやっぱり好きだ。
子どもの頃からファイティング原田や海老原
大場政夫、具志堅用高などを夢中になって観てきたファンなのだ。

「坂田がリベンジ!真の王者だ」
デイリースポーツ - 2007/7/2 12:07

プロボクシング、WBA世界フライ級王座統一戦(1日・有明コロシアム)で、正規王者・坂田健史(27)=協栄=が、暫定王者ロベルト・バスケス(24)=パナマ=を3-0の判定で下し、王座統一に成功した。序盤はバスケスの強打に苦しんだが、中盤以降持ち前の旺盛なスタミナで猛アタック。再三、ロープに詰め連打を浴びせて試合を決定付けた。V2戦は11月に故郷広島での開催が濃厚で、ベルトを統一し、真の王者であることを証明した坂田が故郷での凱旋試合に臨む。
 勝者コールを聞くまでもなかった。勝利を確信していた坂田は、終了ゴングと同時に両腕を突き上げた。「これで本当のチャンピオンになれた気がします。これも皆さんの応援のおかげです」。暫定王者を下しての王座統一。リング上の王者は、ファンへ向けて律義に頭を下げた。
 36分間、心は折れなかった。序盤はバスケスの強打をまともに浴びた。流れが変わったのは4回からだった。ボディー攻撃中心に切り替え、ロープに追い詰め連打を浴びせた。この流れを維持し、11回に勝負に出た。開始ゴングと同時に飛び出してラッシュし、勝利を決定付けた。
 3年前の悪夢を振り払った。04年6月、有明コロシアムでパーラ(ベネズエラ)に挑戦しアゴを2カ所骨折して敗れた。全治6カ月の重傷で、選手生命すら危ぶまれた。リハビリの毎日が続き、再起までに10カ月間を要した。有明コロシアムは坂田にとって最悪の思い出の地だった。
 バスケスとの因縁にも終止符を打った。昨年12月にWBA同級暫定王座決定戦で僅(きん)差の判定で敗れた。微妙な判定結果に、WBAが再戦指令を出したが、バスケスが体調不良を理由に拒否。バスケスが療養している間、坂田は正規王者パーラを破りベルトを奪取。この日、王座統一に成功した。
 次戦は11月を予定しており、協栄ジムの先代会長の故人・金平正紀氏(享年65)の出身地でもある広島での開催が濃厚だ。「広島のファンの前で世界戦をやるのが夢だったから」。最強の“挑戦者”を下した真の王者が、次の夢に向けて新たなスタートを切る。