『藤牧義夫』

taishiho2007-02-25

        
『赤陽』1934年(23歳)東京国立近代美術館所蔵  (右上)1924年(13歳)「大黒天像」


牧義夫は、僕が群馬に戻ってきてから知った版画家です。
その頃ちょうど館林市で「生誕85周年展」を開催していました。(1995年10月)
こんな近くに、天才版画家がいたということを知り僕は驚きました。
先日、TVの「美の巨人たち」という番組で藤牧義夫が取り上げられ見入ってしまいました。


「藤牧義夫」は1911年館林市に生まれた。父と兄が相次いで他界したため1927年
東京にとついでいた姉たちを頼って上京し間もなく版画の製作を始めた。
その後、何度目かの帰郷をした1935年9月知人宅に自作と書籍類を預け姿を消した。
1911年〜35年のわずか24年間、上京して独学で絵画や図案を学び、やがて版画を志し
都会風景などを題材に100点近くの作品を製作し1930年代美術史に大きな足跡を残した。
失踪後40年余り経ってから隅田川の風景を描いた全長60mにも及ぶ作品が発見された。
この作品は現在、館林市立資料館に収められている。(紙本墨画隅田川絵巻」)