「ブナ林」

それは昨年の10月、新潟の「星と森の詩美術館」に行った時のことでした。
ひと通り見終わって美術館から出た時、なんとも言えない香りが漂っていたのです。
美術館に入る時は、気が付かなかったのですが。入り口の向かい側に木立が見えます。
なんと「星と森の詩美術館」は、「ブナ林」の側に立てられた美術館だったのです。
これが「ブナ林」か。それにしてもブナという木は、なんといい香りがするのだろう。
館から出たもののすぐには帰れず、我々はしばらくそこに佇んでブナの香りに酔いしれた。
案内してくれた新潟の友達の家へ行くと、そこも大自然に覆われた素晴らしい所だった。
なんとすぐ側を小川が流れ、夏になると蛍が飛び交うというではないか。
仕事場のすぐ後ろは大いなる森があり、庭にもブナの木が生えているという。
友達が、経済的には安定するだろう首都圏での生活を止め、新潟を選んだ理由が分かった。