『お角桜』

taishiho2012-04-09



先日、知り合いの個展に行った時に教えられた桜です。
まだ早いとは思いましたが天気が良かったので行って来ました。
場所がわかりにくく駐車場もないようでした。
着いてみるとやはり花が殆ど咲いていないのは残念でしたが
版画にするには枝ぶりが判りやすく充分参考になると思いました。

「藤生沢のお角ザクラ」 (フジュウザワノオカクザクラ)

桐生市新里町では、”おかめ”と、”お角”、が春になると艶やかな姿を競う。
 瀬谷家の敷地内の道路端にある「おかめ桜」は推定樹齢約400年以上のシダレザクラで、目通り3.9m、根回り4.4m、樹高は10メートルをほこり、頂点から四方八方に垂れた枝が、地面すれすれまで華麗に満開する。美しい女性(の代名詞)「おかめ」にちなんで名づけられたと伝わっている。古くは山上城にゆかりのある「お藤」という人がこの桜の美しさに感動して自ら「お藤桜」と名づけ、その後「おかめ桜」になったとも伝わる。2007年から行われた樹勢回復作業のかいあって、花の数も多くなり、風に散りにくくなったという。おかめ桜の咲く瀬谷さん宅では例年、人形作りを指導する瀬谷一子さんのアトリエ&ギャラリーでの作品展やカフェが開かれる。

 おかめ桜から東国文化歴史街道を南に1.7キロ(徒歩で25分程度)離れたところに、「藤生沢のお角桜」がある。
 お角桜は新井家の庭先にあり、鎌倉時代の建久7年(1196年)に当主の角之丞によって植えられ、娘の「お角」にちなんで「お角桜」と呼ばれるようになったと伝わる。現在の桜は2代目で樹齢200年以上と推定される。目通り2.8m、根回り4m、樹高10mの巨木で、こちらもシダレザクラだ。
 初代のお角桜は、大正末期に書かれた「新川郷土資料」によれば、周囲4.88mもあり、花見の時期には詩人・墨客で賑わったとのこと。昭和23年(1948)年に残念ながら枯れてしまったが、それ以前から初代の根元に根付いていたのが、現在のお角桜だ。お角桜を囲むように3本の桜がそろい咲き、満開の時期には壮麗な眺めとなる。
 おかめ桜、お角桜はいずれも桐生市の天然記念物に指定されている。

〒376-0121
群馬県桐生市新里町新川3253
TEL:0277-74-3932
市町村指定天然記念物
お問合わせ 0277-74-2217