『椿三十郎』

taishiho2007-12-01

公開日:2007年12月1日
監督 森田芳光
キャスト 織田裕二豊川悦司松山ケンイチ中村玉緒藤田まこと
脚本:菊島隆三小国英雄黒澤明
原作 山本周五郎「日日平安」
公式サイト http://www.tsubaki-sanjyuro.jp/
上映時間:1時間59分
本日初日、早速妻と二人で観てきました。
黒澤明と較べないようにしよう、と自分に言い聞かせましたが無理でした。
松山ケンイチとオーディションで選ばれた若侍たちは初々しく好感が持てました。
茶室の三悪人も流石にベテランの味を出していて面白かったです。
因みに、この映画で一番笑わせてくれるのは、押し入れ侍です。
手作りの椿は良く出来ていましたが、とけこみ過ぎていて美術的に平凡でした。
(僕だったら、不自然でもいいからもっと椿を引き立たせただろうと思います。)
あと、妻も言っていたのですが、血の吹き出る音がやたらと気になり
映像とかけ離れているような気がしました。逆にリアルさがなくなってしまいました。
そして問題のラストシーンは、僕は失敗だったと思います。正直がっかりしました。
あそこまで忠実にするなら、最後も黒澤明のオリジナルと同じでよかったと思います。
辛口のコメントになってしまいましたが、それでもよく出来た映画だと思います。
黒澤明の映画を逆境に負けずここまで再現してくれた大変な苦労と情熱に敬意を表します。