『ジョニーは戦場へ行った』

taishiho2006-08-07



(1971/米)

製作 ブルース・キャンベル   撮影 ジュールス・ブレンナー
監督 ダルトン・トランボ     美術 ハロルド・マイケルソン
脚本 ダルトン・トランボ     音楽 ジェリー・フィールディング
原作 ダルトン・トランボ     衣装 セアドラ・ヴァン・ランクル
出演 ティモシー・ボトムズ / キャッシー・フィールズ
ドナルド・サザーランド /ダイアン・バーシ / ジェイソン・ロバーズ


(原題の「Johnny Got His Gun(ジョニーは銃をとった)」は
第一次世界大戦時の志願兵募集「ジョニーよ、銃をとれ」を皮肉ったものです。)


『ジョニーは戦場に行った』は、たくさんある反戦映画を超越しています。
これは世界中の全ての人に、一度でいいから見て欲しい映画です。

■悲痛な「現在」をモノクロ・シーン。活き活きとした「過去」をカラー・シーン。


アメリカ青年ジョニーは最愛の人を残し第一次世界大戦のヨーロッパの戦地に向かう。
ドイツ軍の爆撃にあい両腕、両脚、目、口、鼻、耳を無くす。
病院にはただ一人、ジョニーを人として扱ってくれる若い看護婦がいる。
クリスマスイブの夜ジョニーの胸にメリークリスマスと指で書く。
やがてジョニーの首の動きがモールス信号に似ていると気付いた。
「何かして欲しいことはあるか?」とモールス信号によって聞いてみる。
「サーカスに出して見せ物にしてほしい、それが出来ないなら殺してほしい」と言う。
自分では、何をすることもできないジョニーは思い出の中に生きる。
戦争前夜の恋人カリーン(キャシー・フィールズ)とのはじめての一夜のこと。
釣り好きだった父(ジェーソン・ロバーズ)と母(マーシャ・ハント)の思い出。
戦地でのこと、キリスト(ドナルド・サザーランド)との出会いなどがよみがえる。

 
※これは、35年も前に一度しか観てないのに、僕の心に焼き付いて離れない映画です。

※あの「ローマの休日」はトランポが友人の名を借りて書いた作品です。