「バリー・リンドン」

taishiho2006-07-21

 
監督 ・・・・スタンリー・キューブリック
バリー・リンドン・・・ライアン・オニール
レディ・リンドン・・・マリサ・ベレンソン

■18世紀のヨーロッパ貴族社会を舞台に、アイルランド下級貴族生まれのバリーの波瀾の半生を、芸術的な映像と歴史大河ドラマ的な壮大な物語の中に描き出した大作。何も生み出さない貴族社会や歴史の中で繰り返される戦争の空虚さが、完璧主義者のキューブリックならではの精緻な時代考証に基づくリアルな映像の中に見事に映し出されている。


映画を見るって、最初は単純なことだった。それは写真が動くということだった。
そして、実際にはなかなか見ることが出来ないことを再現してくれることだった。
キューブリックは「2001年宇宙の旅」で、私の見たかった未来(宇宙)を見せてくれた。
そしてこの「バリー・リンドン」では、私を18世紀の過去への旅へと招いてくれた。


この世に、こんな美しい人がいるのだろうか。マリサ・ベレンソンの美しさといったら
他に例えようが無い。シューベルトピアノ曲がせつなく美しさを惹きたてている。


キューブリック映画に使われているクラシックが、あまりに魅力的に思えて
私は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」「バリー・リンドン」と
キューブリックだけでサウンドトラックアルバムを3枚買ってしまいました。


バリー・リンドンのテーマ、ヘンデルサラバンドは荘厳な響きで大変印象に残ります。
この映画を見てから、私はバッハのハープシコードの曲の虜になってしまいました。


バリー・リンドン オリジナル・サウンドトラック
SIDE ONE
1 サラバンド=メイン・タイトル(ヘンデル
2 愛のテーマ(アイルランドの女)
3 パイパーズ・マゴット・ジグ(トラディショナル)
4 海の乙女(トラディショナル)
5 ティン・ホイッスルズ(ショーン・オリアダ)
6 イギリスの擲弾兵(トラディショナル)
7 フレデリック大王=ホーヘンフリードベルゲル行進曲
8 リリブレロ(トラディショナル)
9 愛のテーマ(アイルランドの女)(ショーン・オリアダ)
10 イドメネオより「行進」(モーツァルト
11 サラバンド―決闘(ヘンデル
SIDE TWO
1 リリブレロ(トラディショナル)
2 ドイツ舞曲第一ハ長調シューベルト
3 サラバンド―決闘(ヘンデル
4 セヴィリアの理髪師(パイジェルロ)
5 チェロ・コンチェルト・ホ短調(ヴィヴァルディ)
6 アダジオ―二台のハープシコードのための協奏曲から(バッハ)
7 ピアノ三奏曲ホ短調作品100より(シューベルト
8 サラバンド=メイン・タイトル(ヘンデル