「プラテーロとぼく」

taishiho2006-07-11

  〜アンダルシアのエレジー〜    J・R ヒメネス 作 長 南 実 訳 
 さし絵 ラファエル・アルパレス・オルテガ  岩波少年文庫 1975年発行

この本「プラテーロとぼく」はもうかれこれ30年位前になりますが
僕の誕生日のプレゼントとして友達から頂いた思い出深い散文詩の本です。

本を開くと、こんな感じで始まります。


  桑の実とカーネーションを  いつもぼくにとどけてくれた
      ソル(太陽)通りの  あのかわいそうな気ちがいむすめ
       アゲディーリャの  思い出に


そして、見開きにモゲ-ルの通りの地図が載っています。
プラテーロというのは月の銀色のろば、ヒメネスの唯一の友。
ヒメネスはプラテーロに語りかけます。


紺碧の空、まっ白に石灰を塗った家々、石だたみのだらだら坂・・・・・。
南スペイン、アンダルシアの故郷の町をこよなく愛した詩人ヒメネスが、
ろばのプラテーロを友として過ごした青春を、
138編の宝石のような散文詩で描きだします。