「とべ!飛行船」

taishiho2006-06-23


1976年11月1日発行  木村秀政監修  山と渓谷社
これは僕が気球や飛行船に憧れていた頃に買った本である。
先日TVを見ていたら飛行船ツェッペリン号に乗った日本人が出ていた。
山本五十六に「飛行船に乗るか?」と聞かれて「乗ります。」と言ったそうだ。
これを見て僕はつい反応してしまった。「う、生きて喋っている。」失礼!
本にも書いてあった。日本の飛行には、3人の日本人が乗っている。
飛行船隊の藤吉直四郎海軍少佐と、朝日新聞記者の北野吉内、円地与四松である。
大きさや積載能力などは、後から作られたヒンデンブルクの方がすぐれているが
乗客にひとりの死傷者も出さずに8年間も飛び続け、しかも世界一周飛行を成し遂げた
飛行船はLZ127“グラーフ・ツェッペリン”の他にはない。それは1929年のことだった。
ちなみにレッド・ツェッペリンのアルバムで飛行船が爆発して燃えている写真があるが
あれはツェッペリンではなくヒンデンブルクである。
この本は図録や写真がいっぱいあり、空へのあこがれから始まり新しい時代まで盛り沢山。
気球と飛行船好きには、こたえられない一冊である。