「アジサイ」

taishiho2006-06-02


このところ雨の日が多く、これからまた梅雨がやってくると思うと
ちょっとうんざりするが、梅雨といっても悪いことばかりでもない。
そのひとつが、雨に濡れ花の色が美しさを増す「アジサイ」だ。
この版画は特定の色にこだわらないで色々作ってみた。

アジサイ(紫陽花)は、アジサイアジサイ属の植物の総称。

いわゆる最も一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイであり、日本原産のガクアジサイ Hydrangea macrophyllaを改良した品種である。

一般に花と言われている部分は装飾花で、本来の花は中心部で小さくめだたない。花びらに見えるものは萼(がく)である。セイヨウアジサイではすべてが装飾花に変化している。

花の色が土壌のpH濃度によって様々に変化する。日本原産の最も古いものは、青色だという。花はつぼみのころは緑色、それが白く移ろい、咲くころには水色、または薄紅色。 咲き終わりに近づくにつれて、花色は濃くなっていく。

あじさい」の名は「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われる。また漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花に名付けたもので、平安時代の学者源順がこの漢字をあてはめたことから誤って広まったと言われている。

鎖国時代に長崎にオランダ人と偽って渡来したドイツ人医師シーボルトは日本のアジサイに惹かれ、アジサイ属14種の植物図とその解読を発表した。その中で、特に花の大きい一品種に、愛人の名前「お滝」をとって「オタクサ」と名づけている。季語は夏。