監督： マーク・ハーマン 出演： ユアン・マクレガー, ピート・ポスルスウェイト
炭坑夫によって結成された、イギリスの歴史のあるブラスバンド、
グライムソープ・コリアリー・バンドの実話を基にしたヒューマンドラマ。
○ 炭鉱夫の仲間たちで結成されたブラスバンド、「グリムリー・コリアリー・バンド」。
カンパするお金もないから、バンドをやめると心に固く決めた男ふたりだが
女性が新しく入ったことで、その決意をいとも簡単にくつがえしてしまう。
炭鉱閉鎖で一度はバンドも解散してしまう。
家族にも逃げられて、希望とやる気を失い、リーダーである父親も倒れてしまう。
「神様はジョン・レノンを奪い、俺の父親まで奪おうとしている。」と自殺を図る。
みな生きる希望を失いかけていたがいつしか音楽によって人々の心が1つに団結していく。
その姿がバンドの音色とともに心に響いてくる。
登場する男たちは実に個性豊かで、愛すべき人間味にあふれている。
ヒロインが最初にユーフォニウムでソロをとる「アランフェス」、
アルバート・ホールの「ウィリアム・テル序曲」トランペットがいい、
バスの中の「威風堂々」・・・。どれも馴染みのある曲だが心に染みる。
