TVで『東京家族』を観ていたら新作『小さいおうち』も観たくなりました。
淡々と描かれた人物たちは、やがて時代の大きな波に流されていきます。
時は戦争前夜、さぞかし暗い世の中かと思いきや庶民たちは明るく生きていました。
（そして怖いのは、今の時代がその時代に似ていることです。）
名匠・山田洋次の82作目となる監督作で、第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を映画化。昭和11年、田舎から出てきた純真な娘・布宮タキは、東京郊外に建つモダンな赤い三角屋根の小さな家で女中として働き始める。家の主人で玩具会社に勤める平井雅樹、その妻・時子、2人の5歳になる息子の恭一とともに穏やかな日々を送っていたある日、雅樹の部下で板倉正治という青年が現れ、時子の心が板倉へと傾いていく。それから60数年後、晩年のタキが大学ノートにつづった自叙伝を読んだタキの親類・荒井健史は、それまで秘められていた真実を知る。時子役に松たか子が扮し、晩年のタキを倍賞千恵子、若き日のタキを「舟を編む」「シャニダールの花」の黒木華が演じる。
スタッフ
監督：山田洋次 プロデューサー：深澤宏、斎藤寛之
原作：中島京子 脚本：山田洋次
キャスト
松たか子（平井時子）
黒木華（布宮タキ）
片岡孝太郎（平井雅樹）
吉岡秀隆（板倉正治）
妻夫木聡（荒井健史）製作年 2014年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 136分
