石の鼓動『森亮太』

taishiho2013-01-05

会期 2012年12月22日(土)−2013年4月7日(日)
時間 午前9時30分−午後5時 ※入館は閉館30分前まで
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
※2点のみ、森亮太の彫刻作品を手袋をして触ることができます。
本来、彫刻は触って感じるべきものだと思うのでいい機会だと思います。
うち1点は、振り子のように動かして作品の重さを実感できます。

館林出身の彫刻家、森亮太(もり・りょうた)の没後20年を記念する回顧展です。

森亮太は、1952(昭和27)年、群馬県館林市に生まれました。
1976年、金沢美術工芸大学美術学科彫刻専攻在学中に、群馬県立近代美術館で開催された全群馬青年美術展(第1回群馬青年美術展)で《対位》が優秀賞を受賞、同館に買い上げられます。77年、金沢美術工芸大学研究科修了後、上京し、ディスプレイ関係の仕事をしながら制作を続けます。
89(平成元)年、91年にはヘンリー・ムーア大賞秀作展(彫刻の森美術館)など、各地の美術展やコンクールで入選し、順調に作家活動を展開していました。93年、赤城山(現・前橋市)にアトリエが完成、そのアトリエに向かう途中の交通事故により急逝、41歳の若さでした。

森亮太の作品は、直線と曲線を巧みに組み合わせた、高度な技と思考を凝縮した抽象彫刻です。なるべく機械を使わず手で磨くことにこだわって生み出された、石とは思えない柔らかさと温かみを帯びています。まさにヴィルトゥオーゾという言葉が当てはまる彫刻家といえるでしょう。

念願の広いアトリエを手に入れ、大作の制作も期待された矢先の突然の死は、各方面から惜しまれました。最近では2008年に、川越市立美術館の「森亮太展−風の扉、ふたたび−」にて主な作品が紹介されています。本展は、森亮太の彫刻作品、資料やオブジェなど約60点により包括的にその仕事を紹介するもので、没後20年のレクイエムを兼ねた回顧展です。

●同時開催
  コレクション展示「近現代の彫刻」「油彩その他」
   マックス・エルンスト《外壁のマスク》1948年 群馬県立館林美術館蔵
 彫刻家のアトリエ[別館] フランソワ・ポンポン関連資料より−最晩年の栄誉と賞賛−
  「名刺に書かれた賛辞」


会期 2012年12月22日(土)−2013年4月7日(日)
時間 午前9時30分−午後5時 ※入館は閉館30分前まで
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
詳細はこちらをご覧ください。
観覧料 一般500円(400円)、大高生250円(200円)
※( ) 内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※震災で避難されてきた方は無料で観覧できますので、受付でお申し出ください。
主催 群馬県立館林美術館
会期中の事業
ギャラリートーク (申込不要・要観覧料)
展覧会担当学芸員他の解説を聞きながら、展示室の作品を鑑賞します。

日時: 1/12(土)、1/27(日)、3/8(金)、3/20(水・祝)、3/28(木) 各日午後2時−3時
場所: 群馬県立館林美術館 展示室
記念コンサート
「春の鼓動−森亮太に捧げるコンサート」 (申込不要・入場無料)
没後20年となる館林に生まれた彫刻家、森亮太へのレクイエムとして、ピアノとヴァイオリンによる記念コンサートを開催します。

日時:3/3(日) 午後2時−3時
出演:下山静香(ピアニスト)、古橋綾子(ヴァイオリニスト)
Piano::スタインウェイ150周年記念 THE S.L.ED カール・ラガーフェルド
(提供:ピアノプラザ群馬)
場所 : 群馬県立館林美術館 ロビー
教職員のための模擬授業 (要申込・参加無料)
教職員に向けた事業です。展示作品の解説や、展示室を使った鑑賞授業の提案をします。

日時: 1月18日(金) 午後4時−5時
場所: 群馬県立館林美術館 展示室
たてび木曜レクチャー 「美術 寄り道 まわり道」 (申込不要・参加無料)
当館の館長、学芸員が、様々な美術のテーマで全8回のレクチャーを開催します。
気になるテーマの日にお気軽にご参加ください。

日程: 1/24、1/31、2/7、2/14、2/21、2/28、3/7、3/14の各木曜日
時間: 午後2時−3時
場所: 群馬県立館林美術館 講堂
子どもギャラリートーク (小中学生対象・申込不要・参加無料)
美術館スタッフとお話やゲームをしながら、楽しく作品を鑑賞します。

日程: 原則として展覧会開催中の毎週土曜日
※他のイベントと重なる日は除きます。
時間: 各日午後2時−2時30分
場所: 群馬県立館林美術館 展示室