『本の雑誌血風録』

taishiho2008-05-10

椎名 誠 (著)
出版社: 朝日新聞社
1997年6月1日 第1刷発行
定価:1600円+税

自伝的大河青春小説、“実録篇”に突入。
椎名はひたすら書いた、沢野もひたすら描いた、
目黒はひたすら読んだ、そして木村はひたすら歌った。

『哀愁の町に霧が降るのだ』『新橋烏森口青春篇』『銀座のカラス』に続く
「自伝的大河青春小説」の第四弾で、シーナをとりまく友人たち、
沢口ひとしが、木村晋介が、そして目黒孝二や群ようこが実名で登場する。
「ストアーズ社」を退社後も「SF」という共通の話題が縁となって
目黒考二椎名誠と酒を呑みながら「SF」談義を続けていた。
ある日、分厚い手紙が、目黒考二から椎名誠のところへ送られて来た。
やがて読者が増えて50人ほど読むようになった「SF通信」を
本格的な雑誌として1976年春、発行された「本の雑誌」第1号。
目黒考二の「本の雑誌風雲録」、群ようこの「別人「群ようこ」のできるまで」
も合わせて読みたい本である。