『シャガール展』

taishiho2007-04-09

最終日の前日4月7日(土)に行って来ました。
館内はとても混んでいて、シャガールの人気の凄さを感じました。
自分が生まれた時や結婚式の作品、旧約聖書の連作など
どの作品もシャガールならではのテーマが反映されていました。
初期の頃のキュビスムの影響が見られる作品もありました。
独特の綺麗な色使いで愛についてのメッセージを描いたシャガール
やはり多くのファンを魅了する要素がたっぷりの画家だと思いました。


「宇都宮美術館開館10周年記念展」
シャガール、その愛のかけら〜
2007年2月10日(土)〜2007年4月8日(日)
宇都宮市市政110周年と宇都宮美術館10周年を記念して、ロマンティックな画法で今も人々を魅了するマルク・シャガール展を開催いたします。
本展では、シャガールの表現のなかでももっとも重要な愛の表現について、深い考察を加えます。それによって、彼の表現全体について理解をよりいっそう深めることが本展のねらいです。会期中には、関連イベントとして、コンサート、講演会、あるいはリーディング・コンサートなどを催し、目と耳をつうじて、さまざまにシャガールの絵の魅力に迫ります。

◆マルクシャガール Marc Chagall (1887-1985)◆
ロシア、現在のベラルーシ共和国にある寒村ヴィテブスクの貧しいユダヤ人の家庭に生まれ、帝都ペテルブルグの美術学校で学ぶ。1910年から14年までパリに住み、詩人サンドラールアポリネールらと親交を結ぶ。キュビスムの空間的効果、ドローネーらの鮮烈な色彩表現に影響を受けたが、子供の頃の記憶からイメージを引き出し、詩的で豊穣な、シャガールならではの幻想的な様式を展開。1914年、ベルリンの表現主義の牙城シュトゥルム画廊で個展を開催、その後も同画廊と関係を保ち、ドイツ表現主義の運動に影響を与える。二度にわたる世界大戦の戦火や、ヨーロッパ中を踏みにじったナチ政権によるユダヤ民族迫害、アメリカへの亡命、制作の霊感の源であった愛妻ベラの死去など、さまざまな苦難を乗り越えて画業を深め、世界中の人々に愛と希望を与え続けた。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮したが、1985年に惜しまれつつ逝去。享年97歳。