『雨の日と月曜日は』

taishiho2007-03-07

上原 隆 著(新潮社)
まだ読み始めたばかりなので、感想はのちほど・・・。
「何を書いてもいいです。興味のあることを書いてください」
と編集者に言われて「私とは何か?」という問いを手に入れた。
と、あとがきに書いてあるので、今回の内容は上原隆本人らしい。

何がいけないわけじゃないのに
どこか居心地が悪くて
孤独なピエロみたいにウロウロ歩いている
雨の日と月曜日はいつも憂うつ
(ポール・ウィリアムス詞/小倉ゆう子訳「雨の日と月曜日は」より)

何がいけないわけではないのに、孤独でブルーなときがある。
雨の日みたいな人生は、どうやり過ごしたらいいだろう。
苦労人の父が定年後に自費出版した本、大学時代に憧れた女性の三十年後…
人生の光と影を淡い水彩画のように描き、小さいけれど確かな希望を見つけだす。
「日本のボブ・グリーン」による、不思議な安堵感に溢れたエッセイ集。